建築計画
2017.10.04

概要1|わたしの家

郊外に建つ築40年の祖母の家を住み継ぐ

 「わたしの家」は、主人公”わたし”の祖母の家であった、郊外に建つ築40年の工業化住宅に改修を施し、”わたし”が住み継いでいく物語です。

 高度経済成長期に開発された郊外住宅地では、高齢化や若年世代の都心部への転出などの影響を受け、空き家問題が深刻化しています。また、空き家予備軍とされる住宅の多くは、現代の環境性能の基準に劣ると同時に、核家族という家族構成を想定した固定的なプランニングであるため、現代の多様化する居住ニーズに対応することができません。
 こうした既存の住宅ストックを、若い世代の人々にとって魅力的で快適な住空間にリデザインし、住み継ぎという選択肢を用意することができれば、衰退していく郊外のコミュニティの再生や空き家問題の軽減が期待できると考えました。

 私たちは時代の変化に伴う居住ニーズの変化や、急速な情報技術/環境技術の進化を受容し続けられる、新しい住宅改修の手法を模索しました。「わたしの家」は、若い世代が住み継ぐことで衰退していく郊外の概念をリノベーションする「コミュニティ」に対するビジョンと、先端技術と建築が連動する家での生活が一つの文化に拡張していく「住まい」に対するビジョンを描きます。